「必勝?一泊トレード」

◎1999年10月・11月・12月の失敗
    最初に考えていたのは、株価の動きを予想して
寄り付きで買って、その後、3%上がったら利食いする作戦でした。
そのため、出来高が多く変動幅の大きい、人気化した銘柄を狙う事にしました。
この方法は、予想が上手く当たると利益も大きいのですが、人気化してから
飛び乗るので、時として、天井圏を買ってしまう事になりました。
ここで、予想が外れた時、直ぐに損切りすれば良いのですが、
これがなかなか出来ないのです。
結果として、利益以上に損失が大きくなり、トータルでマイナスが続いてました。

◎2000年1月・2月・3月・4月の苦闘
そこで、いろいろな本を読み、投資方法を考え直すことにしました。
最初は、予想が当たる確率を上げるためにどうすれば良いかを考え、チャートの特徴やタイミングを研究しましたが、正しい答えは見つかりません。
そして、予想が外れた時には、直ぐに損切りする事を、ルールとして、守ろうとしましたが、早めに損切りした銘柄が反発したりすると、自信を無くしました。
その結果、損切りが早くなった分は、損失は減りましたが、スタイルは迷走状態で、まだ、コンスタントに利益を出せませんでした。
この時点で、相場の難しさを実感しました。


◎2000年5月・6月・7月の成功
    そうした実戦での失敗を重ねた中で考えたのが、予想が外れた時、損切りするのは難しいので、下がらない銘柄を探すという発想です。
つまり、上がる銘柄を探すのではなく、下がらない銘柄を探すという事です。
そのため、底値圏や天井圏での動きの大きい銘柄を避け、チャートの中間点を狙うようになりました。
ですから、私が利食いした後でも、まだ、上値があるポイントを拾っていったのです。 その結果、損切りする事が大幅に減り、コンスタントに利益が出せるようになりました。 これは、多くの失敗の経験があったからこそ理解できる投資スタイルかもしれません。

◎「一泊トレード」の考えとやり方

基本は、個別銘柄のチャートによって判断しますが、夜のNYダウ・ナスダックを考えながら、
明日の日経平均を予測して、銘柄を決めます。

月曜日ーー火曜日ーー水曜日ーー木曜日ーー金曜日に決済

最大でも、4回のトレードになります。
株数は、1万株以上だと成立し難いので、出来るだけ資金と株価を考え、1万株以下でします。
(資金が多い人は、銘柄を増やして対応して下さい。)

○チャートは、週足で全体のトレンドを考え、買いの時は、右肩上がりになっている銘柄を選びます。
   (空売りの時は、右肩下がりの銘柄を選びます。)
○日足で短期の動きを見ますが、特にチャートと出来高の変化が解りやすい銘柄を選びます。
(銘柄選びには、陽線・陰線の本数を数えて、陽線の数の多いものを選びます。)
○この段階で、10銘柄マークする銘柄を決め、中間点に来ている銘柄を選びます
5分足で動きの強さとリズムを見て、買うタイミングを決めます。
   (※チャートは、必ず確認して下さい。)

最近は、前場で流れを見て、後場から仕掛けるようにしています。

利食いは、2%以上になったら直ぐに売りますが、それ以下だと、夜のNYを考え
ホールドするか、利益を確定するか決めます。
予想が外れて下がった場合、1日目はホールドして、日中足で強さとダマシが入ってないか確認して、
2日目に、流れを見て損切りします。

まだ、人気に飛び乗る事があり、完全に守られていませんが、こんな感じでやっています。

◎「一泊トレード」は正しいのか?

本来、アメリカのデイトレードは、1日で何度も取引きを繰り返し、少ない利ざやを
積み重ねていく投資スタイルで、オーバーナイトはしない方が良いと考えられています。
しかし、日本の現状では、何度も売買を繰り返す事が出来ず、それに対応したソフトもありません。
特に日本の場合、弱気相場が続いたため、寄り付きより終値が下がる陰線が多く
1日で利益を出すのが難しい状況だと思います。
それをやろうとすると、値動きの大きい人気の出た銘柄を狙ってしまう事になり、最初のように
失敗をする結果になります。
「一泊トレード」が正しいとは言いませんが、この方が、余裕をもって考えられるので良いと思います。

◎ルールを守っていますか?
ルールを作っても、なかなか守れませんが、守るようにすると意外なメリットが見えてきます。
ルールが正しいか・正しくないかは別として、自分でルールを作って守ることにより
感覚的な判断が押さえられ、客観的に判断出来るようになります。
相場で失敗するのは、ギャンブルと同じように、感で決めてしまうからです。
ゲーム感覚で、相場を見れるようになるには、ルールを守る事が、ちょーー大切ですね。


◎チャートの中間点とは?
チャートの中間点といっても、分かり難いと思いますが、出来高が大幅に増えている時は
天井圏の時か、底値圏の時なので、出来高が少なくなっている中間の所を見ます。
チャートによっては、判断が難しいものもありますので、分かり難い動きをする銘柄は避けます。
仕手株のように、動きが激しい銘柄も危険なので避けた方が良いでしょう。
つまり中間点というのは、まだ人気化していない銘柄のジリ高しているポイントのことです。
銘柄を10~20程に絞って、追いかけていれば安全なポイントが解ってくると思います。
欲張らずに、安全なポイントを探すのが、勝利の近道だと思います。

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